オーガニックハウス
近代建築の三大巨匠のひとり、フランク・ロイド・ライトが提唱した「有機的建築」の
思想を継承し、その理念を具現化した住まいが、「オーガニックハウス」です。
フランク・ロイド・ライト(1867-1959)はアメリカの建築家であり、約70年間にわたる
建築家人生で460もの作品を実現させました。日本にも作品が残されており、「旧 帝
国ホテル」や「自由学園明日館」が有名です。時は経ち、2019年にフランク・ロイド・
ライトが手がけた8作品が世界遺産に登録されました。この功績は、彼が生涯をかけ
て唱え続けてきた「有機的建築」が、長年を経ても色褪せないことの証拠でしょう。
フランク・ロイド・ライトの最大の特徴は、世界的建築家にもかかわらず、生涯
に渡って住宅建築にこだわったことです。「落水荘」「ロビー邸」「プレーリーハ
ウス」など時代を経ても色褪せないデザイン性が特徴です。それだけでなく、彼
が設計した住宅のすばらしさは、建築後100年以上経っても人が住み続けている
ことからわかります。
最新技術の到来サイクルが早く、目まぐるしい日々の中で生活全体が無機質に
なりがちな現代。生涯にわたって住むために建てる住宅にもかかわらず、流行
や斬新なデザイン、機能面に囚われがちではないでしょうか。それらは結果的
に、新築でも数年後には味気ない時代遅れな住宅になってしまいがちです。
「有機的建築」とは、自然界に存在している生物のように違和感のない建築。
人が住む空間に自然を取り入れて環境と共存することで、より人間的豊かさが
生まれ、子孫に継承される空間づくりを目指します。
ミレニアム世代向けのアフォーダブル作品として開発された作品。
縦に伸びるフロントが特徴。インディビジュアル(個性)、ONE(唯一)の略。
オーガニックハウスとして新境地を見出す斬新なデザイン。
外観フォルムが名建築パルテノン、パンテオンを想起される事から命名。
デザインオブイーストシリーズ作品。人気高いプレーリースタイルの現代版として
昇華させた秀逸作品。〔モルディナ=造形〕
デザインオブイーストシリーズ作品。モダンとクラッシックを融合させた
重厚で格調高いデザインが特徴。〔アルモニー=調和〕
落水荘の外観フォルムと、京都の名建築<桂離宮の月見台>をオマージュした作品。
池に映る月=清流の月(ムーンストリーム)から命名。
近代版オーガニックハウスシリーズのデザインオブイーストの第一作。
都会的な洗練されたデザインが特徴。〔インテグラル=統合〕
ライトのプレーリー作品で有名なイザベル・ロバーツ邸をオマージュした作品。
イザベル邸の建っている地名がイリノイ州キーストン。
ライトのプレーリースタイルの代表作ウィリッツ邸(イリノイ州オークパーク)を
オマージュした作品。落ち着いた外観ファサードが特徴。
ライトの建築人生後半期に編み出されたデザインスタイルをユーソニアンといい、
その第一号作品であるジェイコブス邸をオマージュした作品。
落水荘の外観フォルムとユーソニアンのL型プランを取り入れた作品。
落水荘の外観の色は、周辺のつつじ(アザレア)の色と同化させた。